「遺品整理」と「片付け」は何が違うのでしょう?
両方とも、部屋の中の品々を仕分けて、
不用品を回収して処分してもらうことに変わりない・・・
と、感じられる方もいらっしゃると思います。
それでは、例えば、この写真を見てください。
何かを感じたでしょうか?
普通の「クマのぬいぐるみ」・・・ですよね?
もし、このぬいぐるみが部屋の中にあって、
不用品として「片付け」を依頼したら、
単なるゴミとして捨てられるだけだと思います。
(ちょっと、勿体無い気もしますが・・・)
ところが・・・
実は、このぬいぐるみですが・・・
昨年亡くなった、私の6歳の娘が持っていたものなのです・・・
そう聞いてから、もう一度、
ぬいぐるみの写真をご覧いただけたら、
おそらく、最初に見た感じと違う感想を
持たれるかと思います。
「可愛そう」や「悲しい」といった感情
「どうして亡くなっただろう」という疑問
見た人それぞれが、色々な想いを抱くと思います。
こういった、遺された方々が遺品に投影した想いも一緒に整理するのが
「遺品整理」という仕事です。
よく、「遺品には亡くなられた方の想いが込められている」と言いますが、
それ以上に、遺品には「遺された方々の様々な想いや心が投影」されており、
遺品整理とは、そういった「心の整理」もお客様と一緒に
おこなっていくものだと考えでいます。
先ほどのぬいぐるみを、不用品の片付けとしか考えていない人に
整理をお願いしたいと思うでしょうか。
きちんとした、供養の心で整理をしてもらい、お焚き上げなどの
供養に必要なものを持った人にお願いをしたくはないでしょうか。
遺品整理とは、亡くなられた方の「物を整理」すると共に
遺された方の「心を整理」する「物と心の整理」をお手伝いすることだと
考えております。