現在、私は札幌に在住しており、

主に札幌本部で仕事をしていることが多いのですが、

かつては22歳から13年間、室蘭でサラリーマンをやっていました。

 

当時は、遺品整理や片付け整理などとは異なる業界で働いており、

おそらく、当時の自分が今現在、遺品整理の仕事をしているとは

思っても見なかったと思います。

 

もちろん、室蘭では業界は違うとはいえ、

自分の仕事の中には運搬などの、遺品整理にも生かせる業務をこなしていたため、

遺品整理業を始めるに当たっては、若干のスキルはあったのですが・・・

 

そもそも、私は遺品整理という仕事を選んだきっかけは、

室蘭に住んでいた頃、仲の良かった親友の死がきっかけになったと思います。

 

本当に仲の良かった親友だったのですが、

若くして癌に侵され、30歳手前でこの世を去ってしまいました。

このときの私の悲しみは言葉では言い表せないものだったのですが、

親友のお母様から、死後、遺品となったパソコンから写真やブログを

取り出してほしいと頼まれました。

しかし、私は親友の写真やブログなどの思い出に触れることで、

自分自身の悲しみが更に深まることに恐れをなし、

この頼みを断ってしまいました。

今も断ったことを後悔していますが・・・

 

そんな出来事があり、こんなときに遺品を整理する第三者がいるべきなのでは・・・

そんな想いをずっと抱き続け、サラリーマンを辞めてから、

パソコンサポート業と遺品整理業を経営することになりました。

 

たとえ、身内や仲の良かった友人とはいえ、

悲しみから過去に触れたくないこともあります・・・

触れたくてもできないことがあります・・・

それをサポートすることも遺品整理業において、

大切なことの一つだと思います。

 

※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。