最近では、遺品整理は死後におこなうというだけではなく生きているうちから、年齢に応じて整理をしていくという風潮が高まっています。
例えば、定年退職後の第2の人生に向けて、物や財産などの整理をおこなうことを「老前整理」と言います。
それまでは忙しくてできなかった不用品の整理もそうですが中には、子供が独立したために一軒家では広すぎるので、夫婦2人で利便性の高いマンションへ引っ越すために物や不動産などの財産を併せて整理する方も増えています。
また、現役時代とは違い、時間がある第2の人生へ向けて健康管理の方法や、財産運用、保険の見直しなど、総合的に整理をおこなうことが老前整理の特徴であります。
そして、「生前整理」は人生のエンディングに向けた生前遺品整理で、老前整理と似ている点は多いですが、より具体的に、エンディングノートや遺言書の作成とそれに向けた身の回りの整理が含まれています。
人には誰しも必ず死が訪れます。
自分の死後と向き合い、遺された人々に託す準備、それが生前整理です。
生前整理の中には、高齢者施設の準備や成年後見人制度の利用などもあり公正証書が必要なケースでは、法律の専門家が必要になるケースがあります。
遺品整理は死後のものではなく生きているうちから整理を重ね、これからの人生を楽しむための準備というのが現代の考え方になってきており、そういったケースでも、遺品整理業者が総合的にサポートする場合も増えてきているのが実状です。