遺産相続は98%揉めますよ。
私どもの会社で親しくさせていただいている
法律家の先生が、よく私に語ってくれます。
遺品整理の仕事していると、我々は第三者とはいえ、
そんな遺産相続の揉め事に巻き込まれることがあります。
よくあるのが、遺品整理の作業をしている最中に
ご依頼をいただいた相続人以外の親族の方がやってきて
「故人に貸していたものがあるので取り返しに来た」
「不要なものがあるなら引き取りたい」と言った主張される方がいらっしゃるのですが、
我々はあくまで、相続人であるご依頼主様の意向に従うのが義務ですので
御親族の方がいらしても、丁重にお断りしています。
しかしながら、以前、親戚と名乗る方が「ここの家に金を貸している」と言い、
無理やり家屋内に入ろうとしたので、丁重にお断りをしたところ、
更に御親族の方を複数人、連れてきて、あわや警察沙汰になったことがあります。
我々は委任状をいただいているので、家屋内に入る権利はもちろんあるのですが、
我々がいるからといって、相続人の許可なく家屋内に入ることは不法侵入。
この一件以来、徹底して、遺品整理作業中は玄関に鍵をかけることを心がけています。
第三者ではありますが、遺産相続の揉め事には巻き込まれないよう、
遺品整理作業中は防止策を施すことも、遺品整理業には必要だと感じています。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。