私達は遺品整理屋でありますが、
もちろん生きているうちに家の中を片付け整理される方や、
第2の人生に向けてお引越しをされる際の片付け整理など、
生前整理として片付けのご依頼をいただくことも多いです。
以前から、遺品整理では意外な宝物が見つかるお話を書かせて頂いていますが、
生前整理でも、本人が忘れていた意外なものが見つかる時があります。
北海道室蘭市からいただいたご依頼で、
お父様が残念ながら、痴呆の症状が出始めたため、
一人暮らしのご自宅を片付けて施設へのお引越しのため、
生前整理として片付け作業のご依頼を頂きました。
奥様を早くに亡くされ、長い間、お父様は一人暮らしだったようで、
かなり、お部屋の中もゴミなどが散乱し、
押入れやタンスの中も、物があふれている状況で、
遺品探索にはかなりの時間がかかる状況になってしまいました。
そんな中、押入れの衣類ケースを開けてみると、
中からは衣類ではなく、大量の書類が発掘され、
中身を1枚1枚確認していくと、土地の契約書などが出てきました。
立会に来ていたご長男の方に確認すると
「こんな土地は知らない・・・親父、土地持ってたのか・・・」とのこと。
さすがに、真相はどうだったのかまでは、後日談もないので分かりませんが、
遺品整理だけではなく、生前整理の片付けでも、
忘れ去られた意外な宝物が出てくることがあるようです。
※個人の特定を防ぐため、一部内容を変えてフィクションとして書いていますのでご容赦ください。